今だからこそ振り返っておきたいこと
中日ドラゴンズは2019年シーズンの交流戦を8勝10敗で終えました。最後のナゴヤドームでの6連戦は埼玉西武ライオンズに3連敗した後に北海道日本ハムファイターズに3連勝するというジェットコースターに乗ったような6連戦でした。
今年もセントラルリーグが苦戦するなかで結果的に負け越し2つで乗り切れたのは良かったと思います。
それに何よりも最後の3連戦を3連勝できたことで今週は気分良く過ごせるのではないでしょうか?
交流戦の反省点
そんな交流戦の中で反省点を挙げようとすれば、真っ先に挙がりそうなのが千葉ロッテマリーンズ戦ではないでしょうか?詳しく書くまでもないでしょうが5点リードで9回を迎えた、あの試合です。
あの試合の後、考えられない敗戦を受けたドラゴンズファンの非難を一身に浴びたのが田島投手でした。かくいう私も「なんでリードした展開で田島なのか?」と言っていた一人です。
よって今回はここ2年ほど思ったような投球ができずに苦しんでいる田島投手と又吉投手について書きたいと思います。
それも交流戦を3連勝で終えることができたから、少し前向きに書いてみたいと思っています。
田島投手と又吉投手
さて、田島投手と又吉投手は咋シーズンあたりから本来の投球ができなくなることが多くなり、特にリード時に失点して追い付かれるあるいは逆転されるシーンが目立つようになりました。
特に良い時と悪い時の差が大きく、投げさせてみないとわからないといった印象を受けるようになりました。
そしてリード時、言ってみれば勝ち試合を逆転されることが多くなると当然のことながらファンの間でも彼らに対する厳しい意見が出るようになりました。
復活を信じたいが…
一人のドラゴンズファンとしては彼らの復活を信じたいですし、彼らの復活が最大の補強だとも思っています。
一方で田島投手にしても又吉投手にしても、リリーフ投手としてはもう十分ドラゴンズに貢献してくれたのではないかとも思うのです。
リリーフ投手の選手寿命はとても短く、短命な選手ならそれこそ1~2年。平均的な選手寿命でも5年程度ではないかと思います。間違いなく言えるのは岩瀬投手は例外です。岩瀬投手を基準に考えてはいけません。
それを考えると2012年シーズンから活躍した田島投手。2014年シーズンから活躍した又吉投手は二人とももう十分に投げたと思います。
この間に良いシーズンもあれば悪いシーズンもありました。ただ、短い期間ではありましたが無双しているといっても過言ではないシーズンもありました。
もう十分に功労者と言えるのではないでしょうか?
他のリリーフ投手と比較しても
考えてみれば2010年2011年のリーグ連覇に貢献し、咋シーズン限りで引退した我らが浅尾投手もリリーフ投手としてバリバリ投げたのは、開幕投手を務めた2009年の後半から2013年くらいだったはずです。
それだけリリーフ投手としてプロ野球人生を全うするのは大変なことなのです。
そう考えると、浅尾投手と田島投手、又吉投手が活躍した期間はだいたい同じくらいですし、本来の投球が難しくなっているのも同じような気がします。
浅尾投手と田島投手・又吉投手の違いは?
極論になってしまうかもしれませんが浅尾投手と田島投手・又吉投手の違いは2つあると思います。
一つ目は浅尾投手はその投球に衰えが見えてきたタイミングで田島投手や又吉投手、福谷投手が台頭してきたため勝ち試合で投げる機会が大幅に減りました。その結果、浅尾投手が試合をひっくり返されるといったショッキングなシーンはあまり見なくてすんだといえます(思い出そうとしても谷繁選手の引退試合くらいしか浮かびません)。
一方で田島投手や又吉投手には彼らに続く若い力の台頭はありませんでした。そして結局勝ち試合を田島投手や又吉投手に任せるしかなくなり、現在に至っているのです。
そして二つ目は、浅尾投手の全盛期はドラゴンズの黄金期でした。リーグ2連覇もしています。
一方で田島投手と又吉投手の全盛期はドラゴンズの暗黒時代です。どんなに個人的に良い結果を出してもチームはBクラスでした。
大きくはこの2つが浅尾投手と田島投手・又吉投手の違いなのです。
田島投手と又吉投手はドラゴンズの功労者です。そしていつかまた彼らが復活する日を願ってやみません。