中日ドラゴンズはなぜ弱いのか?⑬〜2019年オフの補強ポイント〜

暗黒時代の球団にとって勝負のシーズンオフ

中日ドラゴンズはなぜ弱いのかと銘うって始まったこの企画も13回目になりました。

中日ドラゴンズは昨日9月30日をもって2019年シーズンの全日程を終了し、今日からシーズンオフに入ります。

そして、このシーズンオフこそが暗黒時代に突入した球団にとっては勝負の時期といえます。

将来のチームを背負って立つ若い選手たちは秋季キャンプで腕を磨く時期ですし、ドラフト会議、そしてフリーエージェントや新外国人選手の獲得など、チームを強くするための大切な時間がシーズンオフなのです。

よって今回は中日ドラゴンズの2019年シーズンオフにおける補強ポイントを考えてみたいと思います。

シーズンオフの補強ポイント

補強ポイントを語る前提として

これから中日ドラゴンズの補強ポイントを考えていきますが、その大前提を言っておきます。それは現有戦力の維持です。

私は今シーズンのドラゴンズの戦いぶりを見て、「やっと少しずつ戦えるだけの戦力が整ってきた」と思いました。正直言って来年は一気に優勝を目指して戦うべきシーズンにすべきだと思っています。

そのために当たり前のこととして、現有戦力の維持は必須です。かつて中日ドラゴンズは同一リーグの横浜DeNAベイスターズにブランコ、ソト、ソーサという3人の外国人選手を引き抜かれました。そしてその引き抜かれたシーズンから今に至るまでずっとBクラスなのです。

同じような過ちを犯してはいけません。今オフもロドリゲス投手等が引き抜かれることだけは絶対に阻止しなければいけません。

逆に言うと、それができないのであれば中日球団はドラゴンズの経営から身を引くべきなのです。

また、今日の時点でいろいろと人事の話も出てきていますが、人事は信賞必罰が原則です。間違ってもしょうもない派閥争いで人事を決めるなんてことはあってはいけません。それをやって一番被害を受けるのは現場とファンなのですから。

補強ポイント〜投手編〜

さて、それでは気を取り直して始めましょう。

まずは投手です。今シーズン、投手陣はかなり改善したと思います。特にリリーフ陣はロドリゲス投手、マルティネス投手、岡田投手の勝ちパターンに藤島投手、三ツ間投手、福投手等のメンバーが揃ってきました。彼らが全員残留ならリリーフ投手陣は心配ないでしょう。またキンブレルこと鈴木博投手の復活も楽しみです。

一方の先発投手陣も若手の投手陣が充実してきました。しかしながらシーズン通して力を発揮できたのは大野雄大投手のみ。柳投手は後半戦に少し息切れした印象です。

また、ルーキーの梅津投手、勝野投手、高卒2年目の清水投手、山本投手、そして小笠原慎之介投手は1シーズン通しての活躍ができるかは未知数といったところです。

そのため、投手陣の補強ポイントは先発投手となるでしょう。

外国人選手では今シーズンもロメロ投手がいましたが、外国人枠を投手で3人使ってしまうと野手の枠がビシエド選手1人となってしまうのでできれば日本人の先発投手を補強したいところです。

昨年であれば西投手を獲得すべきだったのでしょうが、なぜか獲得競争に参加することはありませんでした。今年は広島カープの野村投手がFAですので名古屋には何のゆかりもなさそうですがぜひとも獲得してほしいものです。

私個人的にも野村投手は広陵高校時代の甲子園を見てから良い投手だと思っていたのでドラゴンズに来てくれると嬉しいです。

またドラフト会議ではぜひ奥川投手を引き当ててほしいものです。昨年は根尾選手を引き当てた与田監督のくじ運に期待しましょう。

補強ポイント〜野手編〜

次は野手です。

今シーズンは阿部選手がセカンドのレギュラーの座を獲得しました。また、堂上直倫選手もキャリアハイの本塁打を放ちました。

しかしながら、1シーズン計算できる選手というと、大島選手、京田選手、ビシエド選手の3人だけというのが私の印象です。

そう考えるとセンター・ショート・ファースト以外のポジションについては、2人以上1軍レベルで使える選手を準備する必要があると思います。

まず、捕手は加藤選手、大野奨太選手、木下選手を使いながら石橋選手の成長を見守る形になると思います。

次にセカンドは阿部選手と堂上直倫選手のレギュラー争いに溝脇選手が割ってはいれるかが焦点です。

サードは高橋周平選手がシーズン通して活躍してくれるに越したことはありませんが、だめだった時には今シーズンと同様に福田選手がサードに入ることになるでしょう。また、石垣選手が急成長するかもしれません。それにドラフト会議で石川選手を獲得できたらサードはしばらく安泰だと思います。

レフトのポジションはアルモンテ選手が残留なら、アルモンテ選手と今シーズン終盤のように福田選手の併用ができるのでこの2人で1シーズン持つといいと思います。

そして最後にライト。私は実はライトが野手の補強ポイントだと思っています。確かにレギュラーの平田選手は守備が良いし、打撃・走塁も良いです。しかし1シーズン通して1軍にいる保証はありません。むしろ必ず途中離脱すると考えておいたほうがいいと思います。

もちろん今シーズンのように井領選手が穴を埋めてくれるかもしれませんが、如何せんライトを守れる選手が少ないのです。

私個人的にはライトを守れるホームランバッターを補強することを期待したいです。日本人選手でそんな選手はいないかもしれませんので外国人選手になると思います。欲を言えばビシエド選手を3番においても問題ないような4番ライトの選手を獲得できればいいなと思います。

まったくの願望です。でもそんな選手が入ればきっとドラゴンズはもっと点が取れて強くなると思います。そして何よりも選手層が厚くなることで優勝できます。

今日が最終回かも・・・

最後になりますが、この企画は今日をもってしばらくお休みすることになります。その理由はこの企画の一番最初の回に書きました。

こちらを参照⇒中日ドラゴンズはなぜ弱いのか?〜強いドラゴンズ復活への道〜

暗黒時代のチームのファンにとってはこれからは来シーズンにむけて希望にみちた期間です。

できればそのまま来シーズンは優勝してほしい。

もう来シーズンは、なぜ中日ドラゴンズが弱いのかを語らなくて済むようなチームになって欲しいと思います。

そのためには、いろいろな意味で中日球団が変わる必要があるでしょう。ぜひ変わってください。そして強いドラゴンズを取り戻してください。

中日球団がドラゴンズの弱体化をはかるようであれば来シーズンもこの企画は続くでしょう。でもできれば、今日でこの企画を最終回にできればいいなと思ってます。

何ヶ月も駄文にお付き合いいただきありがとうございました。