今回の題名は「2019年シーズン終戦」としました。もちろん本日9月26日の時点ではまだ公式戦が残っていますが、一昨日の試合でBクラスが確定したことで、もはや絶対に負けられない緊張感のある試合は終わったと思いましたのでこの題名にしました。
以前にも指摘した通り、今年も中日ドラゴンズの首脳陣、選手等の現場の方々は本当に良くやってくれたと思います。
特に今年は近年にはないくらいの良いシーズンを送ることができたと思います。結構連勝もできましたし、少し夢も見させてもらいました。何よりもつい一昨日までクライマックスシリーズ出場のチャンスがあったのですから、まさに「ようやっとる」です。
これも今年の中日ドラゴンズの現場の方々のがんばりはもちろんのこと、Bクラス転落以来の暗黒時代を支えてきてくれた高木監督、谷繁監督、森監督を初めとした皆さんの積み重ねのおかげだと思います。
ここから少し今シーズンの中日ドラゴンズの良かった点を思いつくままに挙げていきたいと思います。
まずは中堅の野手陣の戦力化です。ここでいう中堅の野手陣とは大学野球や社会人野球から中日ドラゴンズに入団して以来、なかなか1軍の戦力になれずに尾頭橋でくすぶっていた30歳前後の選手たちです(主に2014年ドラフトの選手)。
こうした選手たちが今シーズンは1軍の戦力になってくれました。
その筆頭はもちろん二塁手のレギュラーを獲得した「マスター」こと阿部寿樹選手です。彼の存在なくして今シーズンのドラゴンズは語れません。攻守両面でドラゴンズを支えてくれました。
また、その他にもケガで欠場した平田選手の穴を埋めてくれた井領選手や代走・守備要員として活躍してくれた遠藤選手、そして今シーズンは捕手として飛躍の年となった加藤選手等が1軍で使える戦力になってくれたのは印象的でした。
彼らを戦力化することによって、一気に選手層が厚くなった気がします。
次に投手陣です。今年は何よりも、昨年・・・というよりもここ数年ず〜っと課題だったリリーフ投手陣の整備です。
特に後半戦はマルティネス投手、ロドリゲス投手、岡田投手の勝利の方程式が確立できました。またケガや血行障害から復帰した福投手、藤島投手、三ツ間投手のお陰で、かなり安定した戦いができるようになりました。
同点の試合終盤を迎えたときに「ドラゴンズペースだなぁ」と感じさせてくれました。こんな感覚は強かった落合監督時代を少し思い出させてくれました。
一方で今シーズン序盤にクローザーを務めてくれたキンブレルこと鈴木博投手は後半戦も返ってくることはありませんでした。彼の直球で打者をねじ伏せる投球を来年もみたいものです。
また、こちらも主に後半戦ですが若手先発投手陣の台頭もめざましかった印象です。
まずは、今シーズンプロ入り初の2桁勝利を挙げて1年間ローテーションを守った柳投手。プロ入り3年目の今シーズン、ついに覚醒です。
1軍初登板からあっという間に4勝を挙げてしまったルーキーの梅津投手。高卒2年目でプロ入り初勝利を挙げた清水投手と山本投手。ケガから復帰した(ケガ人多いなこのチーム・・)小笠原投手。さらにこちらもプロ入り初勝利を挙げたルーキーの勝野投手。
また、若手ではありませんがプロ入り初先発をして好投した福谷投手の復活も楽しみです。
それに今季は不整脈から調子を落としてしまいましたが開幕投手を努めた笠原投手も来年はやってくれるでしょう。
こうしてみると来シーズンは本当に楽しみな中日ドラゴンズの投手陣です。一気に優勝を狙っても良いように思えます。
・・・が、しかし、忘れてはいけない現実があります。
それは今シーズンでこのチームは7年連続Bクラスになったということです。現在、12球団で最も長くBクラスに浸り続けているのです。もしも来年もBクラスになれば、落合監督がドラゴンズを率いた黄金時代と同じ8年連続でBクラスになる可能性があるのです。
この厳しい現実を踏まえてオフシーズンを過ごす必要があるのです。
つい先だっても、7年連続Bクラスが決定した後に中日ドラゴンズの球団代表が今オフの大型補強を匂わせました。しかし、こんな話を信じるドラゴンズファンはいないでしょう。
もうここ数年の間、毎年同じような光景が繰り返されています。Bクラスに終わった直後にファンの溜飲を下げさせるために、やる気もない大型補強をぶち上げて、結局大した補強もせずに、シーズン開幕を迎えるのが近年の中日ドラゴンズなのです。
せっかく戦力が整ってきたのです。中日球団は現戦力の流出阻止、そして本格的な補強でドラゴンズを優勝できるチームにする責任があるのです。もう言い訳はなしです。来シーズン求められるのは結果だけなのです。