最近はめっきりドラゴンズの試合を観ることもなくなり、試合結果の確認をしてドラゴンズのことをできるだけ考えないようにする日々が続いています。
なぜなら、ドラゴンズの試合を観るとイライラしてストレスが溜まりますし、私と一緒に過ごす家族にもあまり良い影響はないからです。
そんなわけで今日もドラゴンズの試合を観ずに休日の午後を満喫していると、ドラゴンズファンの友人からメールが。…「松坂初回8失点!」このメールで今日もドラゴンズの敗戦を知り、また現実逃避をする羽目になっているわけです。
ちなみにこの友人も試合を観ることはなく、ネットで途中経過を見たらしいのですが、途中経過のスコアボードを見て具合が悪くなったそうです。
途中経過を確認しただけでファンの体調を崩すプロスポーツチームというのもすごいなぁと少し感心してしまいました。
果たしてこの連敗はいつ止まるのか。私も今は試合結果の確認だけは欠かさずしていますが、それもどこかのタイミングでしなくなるような気がします。好きの反対は無関心というのは本当なんだなとつくづく思います。
さて、1軍が不甲斐ないと、気になるのが2軍の状況です。1軍よりも2軍の試合結果が気になり出すと、「ドラゴンズの夏が来たな」と思います。
毎年、大体この時期になると1軍の試合はどうでもよくなって2軍の試合が気になり出すドラゴンズファンは私だけではないのではないでしょうか?
あるいは高校野球に切り替えるという人もいるでしょう。
そんなドラゴンズですが、かつてはちょうど今頃の時期からが面白い時代もあったのです。
覚えている人も多いはずですが、落合監督が率いていた時代です。当時の印象はオールスターまでは勝率5割前後でフラフラしていても、8~9月で一気にスパートをかけて優勝してしまうのがドラゴンズでした。
ちょうど夏休みも始まり、ナゴヤドームもお客さんがたくさん来ていました。落合監督の時代はファンサービスが良くないから、お客が来ないというのは当時球場に足を運んでいなかった人の思い込みでしょう。
はっきりいってドラゴンズが弱くなった今のほうがよっぽどお客さんは来ていません。
そしてたまにイベントなどでお客さんがたくさん来ると、だいたい負けます。
それは当然でしょう。弱いということは、球場に負け試合を観に行くことを意味します。決して安くない入場料を払って今日のような試合を観るファンの気持ちを中日球団の偉い人たちは考えているのでしょうか?
ちなみに当時のドラゴンズにあって、現在のドラゴンズが失ってしまった楽しみを挙げてみましょう。
まずなによりも優勝争いの緊迫感です。当時はクライマックスシリーズ進出は目標でもなんでもなく、優勝するために一試合ごとに優勝争いしている相手チームとのゲーム差を気にしていました。
こうしたヒリヒリした緊張感は近年のドラゴンズでは味わえません。たまにクライマックスシリーズ進出が視野に入ってくると大型連敗であっという間にシーズン終了が近年のドラゴンズです。
ファンもそうですが、選手達もこうした緊張感とは無縁にプロ野球選手をやっている人ばかりになってしまいました。だから、クライマックスシリーズ進出がちらつくだけで緊張して結果がでないのです。まさに暗黒時代です。
今あるのはヒリヒリした緊張感ではなく、負けてしまう恐怖からなるドキドキした緊迫感です。そして大体ドキドキの中で本当にやられます。
これは今のドラゴンズの選手を批判するかたちになってしまうかも知れないのですが、当時のドラゴンズはプロ野球選手として凄いなと思えるプレーをできる選手たちが揃っていました。
極端なことを言えば、試合前のバッティング練習と守備練習を観るだけで、入場料を払う価値があるチームでした。荒木選手と井端選手の二遊間の守備とか、福留選手や英智選手のバックホームとかそれだけでお金をとれるチームでした。
残念ながら今のドラゴンズには良い選手はいても、凄い選手はいないように感じます。どんなに試合に負けてもこの選手を観たいと思わせるような選手はいないのが現状です。
そんな状況なので、より勝利を求めてしまうけれど勝つこともできないのが今のドラゴンズです。
今回はだいぶ辛辣なことを書いてしまいましたがチームが8連敗中ですからご容赦下さい。
それにプロの技のくだりは少し言い過ぎかもしれませんが、大きく外れてもいないと思います。現在NHKのBSで放送されている「球辞苑」という番組があります。
野球好きの方は観ている人も多いと思いますが、この番組にドラゴンズの選手が出ることは極めて稀です。
だいたいドラゴンズの関係者で出演するのは、強かった時代のOBです。
最近ではカットボールの回に、武田投手と川上投手が出ていましたが現役選手で出演する人はいません。
単純に出演を断っているだけかもしれませんが、一芸に秀でた選手がいないために出演オファーが来ないのではないかと疑っています。
最後に、現在ドラゴンズの2軍には才能ある若手選手がたくさんいます。今後、何年先になるかわかりませんが、こうした選手たちがドラゴンズを優勝に導く日が来るかもしれません。
そうして強いドラゴンズが出来たときに、落合監督率いるドラゴンズが崩壊した時のような、中日球団内部の内輪揉めに現場が巻き込まれることがあってはいけません。
ドラゴンズが弱い今だからこそ、中日球団の経営方針の刷新あるいは中日球団にはドラゴンズから手を引いてもらう必要があるのだと思います。