久しぶりの更新
「中日ドラゴンズはなぜ弱いのか」と銘打った当連載も久しぶりの更新です。というのも与田監督率いるドラゴンズがオールスターをはさんで怒濤の8連勝。お陰さまで約半月間、とても気分良く過ごすことができました。
連勝中は、「もしかしてこの企画はこのまま終わってしまうのではないか?」と思ってしまうほど、チーム状態は良かったと思います。
連勝の始まりは柳投手の好投。そしてヒーローインタビューを通して応援自粛騒動に終止符をうつと同時にチームとファンが一つになったように感じます。
また、与田監督については今回の騒動を通して、ファンとのほどよい緊張感がある関係になったように思いました。
前任の森繁和監督は良い人過ぎたのでちょっと叩きずらかった面がありました。私も昨年一昨年の不甲斐ない試合内容が続いた時期でも、森監督を批判することはなく、主にデニーコーチ・朝倉コーチ・近藤コーチを叩いていました(昨季までの投手コーチの皆さん申し訳ありませんでした)。
しかし、今回の騒動によって良い人キャラでは通用しなくなってしまったでしょうから、あとは結果を残すのか残せないのかのどちらかです。そういう点でファンとのほどよい緊張感ができたと思います。
10年ぶりの8連勝
さて、そんな中で達成した8連勝ですが、なんと10年ぶりだったようで、10年前といえば2009年。10年ぶりという言葉を聞いて、2009年を思い出し、何だか少し懐かしいような寂しいような気持ちになってしまいました。当時は落合監督のもとでドラゴンズが常勝軍団だった時代です。
そうです。当たり前のようにAクラスに入り、優勝争いをしていたあの頃です。なぜ、あの強かったドラゴンズは突如弱小チームになってしまったのでしょうか?
この問題を解決しない限り、仮に今後、与田監督率いるドラゴンズが常勝チームになったとしても同じことが繰り返されてしまうことになるでしょう。
突然終わりを告げた黄金時代
話を10年前に戻すと落合監督率いるドラゴンズは10年前の2009年こそ優勝を逃すものの翌2010年と2011年にセントラルリーグ連覇を果たします。
リーグ連覇はもちろんチーム史上初めての快挙でした。
しかし、リーグ3連覇に挑むはずの2012年、ドラゴンズに落合監督ははじめとした前年の首脳陣は近藤投手コーチを除いて一人も残っていませんでした。
ドラゴンズの暗黒時代はまさにこのとき始まったといっても過言ではありません。そしてこのような不可解な監督交代劇が今後のドラゴンズで再びおこらない保証はどこにもありません。
勝つことをあきらめた球団に未来はあるのか?
落合監督交代にこめられた中日球団からのメッセージは「もう勝たなくてもいい」ということだと、私は思います。
外様の監督(そもそもこんな考え方が蔓延しているかたこの球団はダメなのだ)のもとで常勝軍団でいるよりも、球団生え抜きのOBが首脳陣をつとめ、優勝できなくてもファンサービス等で集客を目指せばそれでいいというのが当時の中日球団の考えだったように思います。
ここには、プロスポーツチームが本来目指すべき「勝利」という目標をあきらめる考えがあったことは明らかです。
勝つことをあきらめて商売に走る。中日球団はドラゴンズファンではなくお客を重要視しているのでしょう。ナゴヤドームの客席が埋まるならそれがビジターチームのファンに占拠された状態であってもおおいに結構だと思っているのではないでしょうか?
4枚の意見書があらわすこと
今季、ドラゴンズは不可解な判定。いや、はっきりと誤審といいましょう。誤審に対して4回意見書を出しています。
これは勝つことをあきらめて球団が審判団に舐められている証拠だと思います。1例を挙げれば、ソフトバンク戦の大島選手のランニングホームランが空タッチによってアウト判定されたことは、リクエストをしても誤審が正されることはありませんでした。
これは私が思うに、際どい判定となったときに、「世界一のチームを目指す」と公言している孫正義会長率いるソフトバンクホークスと球団が勝つことをあきらめている中日ドラゴンズのどちらが有利に取り扱われるかという問題だと思います。
ドラゴンズに対しては多少不利な判定をしたとしても、球団は何も言ってこないから大丈夫だと、審判団に思われているのです。
勝つ意志を失った球団に勝利は転がり込んできません。中日球団は一刻も早く、勝つチーム作りを始めて、そのことを公言すべきです。それができないのなら即刻、球団経営から身を引くべきなのです。