歴史は暗記科目ではない
本ブログでは「歴史=暗記教科」という概念からの脱却を目的にしています。歴史の苦手な人、特に現在学校で歴史を学んでいる若い人達に読んでいただきたいと思っています。もちろん学生でなくても歴史を楽しんでいただけるように書いていきますのでご安心下さい。
まず、暗記する勉強は辛いものです。私自身は歴史が好きだったので学生時代に歴史の学習に苦しさを感じたことはありませんでした。しかし、社会人になり仕事に必要な国家資格の学習などをする中で悟りました。
「興味がないものを丸暗記するのは辛い」
という事実に。
多くの人が歴史(だけに関わらず暗記教科すべて)を苦手とする理由がわかりました。自分が興味のないことを丸暗記することは辛いことなのです。
そして、一生懸命覚えようとしてもなかなか身につかず、やっと覚えてもテストが終わるとキレイに忘れてしまう。ただただ教科書に書いてあることを頭に叩き込む苦行をするのは、もう嫌だと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで本ブログでは丸暗記に頼らない歴史を書いてみようと思い立ちました。すべては暗記の苦しさのために歴史が嫌いになってしまう若者を一人でも減らすために。そして一人でも多くの若者に歴史を好きになって人生を豊かなものにしてほしいからです。
忘れることを嘆くのをやめよう
私が暗記学習の苦しみから得たことを伝えたいと思います。
丸暗記をしようとしてもなかなか覚えられない人も多いと思いますが、それは仕方のないことです。そもそも私たちの脳は物事を忘れるように出来ているからです。だから忘れてもいいのです。それは脳が正常に機能している証拠なのです。
もしも脳が経験した全てのことを記憶していたとしたら、どれほど辛いことでしょう。誰しも生きていれば忘れたい過去の出来事の一つくらいはあります。それでも私たちが前を向いて生きていけるのは脳が「忘れる」という機能を持っているからです。だから忘れることは必要なことなのです。忘れることを嘆くのはもうやめましょう。
覚えるコツは覚えようとしないこと
次に「暗記しようとしない」ことです。不思議なもので「暗記しよう」「覚えよう」と力めば力むほど、記憶は定着しません。
考えてみれば、私たちがものを覚えるときに「覚えよう」と意識することは少ないと思います。例えば好きなマンガの登場人物の名前や好きな野球チームの選手の名前、ロールプレイングゲームに出て来る呪文の効力等は覚えようとしなくても気がつけば自然と覚えているはずです。その覚える過程に辛さや苦しさはなかったはずです。
記憶とはそういうものなのです。まずは肩の力を抜くことが大切です。
本ブログで書いていく歴史を読むときはぜひ肩の力を抜いて下さい。覚えようとしないで良いのです。気軽に読んで歴史が身につく。それが本ブログのコンセプトです。ぜひ気軽に読んでみて下さい。