本部と支部の設置
全国健康保険協会は公法人です。東京都に本部が、各都道府県に支部が設置されています。
- 本部(主たる事務所):東京都
- 支部(従たる事務所):各都道府県
全国健康保険協会の役員と職員
全国健康保険協会の本部には役員を置くものとされています。役職名と選任人数等は次の通りです。
全国健康保険協会の役員
理事長:1名[主な役割:全国健康保険協会を代表し、その業務を執行する]
理事:6名以内[主な役割:理事長を補佐し全国健康保険協会の業務を執行する]
監事:2名[主な役割:全国健康保険協会の業務の執行及び財務状況を監査する]
役員を任命するのは誰か?
理事長:厚生労働大臣が任命。
任命に際して運営委員会の意見を聴かなければいけません。
理 事:理事長が任命。
監 事:厚生労働大臣が任命。
全国健康保険協会の職員
全国健康保険協会は非公務員型の公法人ですので、その職員は公務員ではなく、民間職員です。
運営委員会と評議会
全国健康保険協会には運営委員会と評議会を設けることとされています。
運営委員会は本部に設置
運営委員会:全国健康保険協会の本部に設置されます。
運営委員会の目的
- 事業主・被保険者の意見を反映させること。
- 全国健康保険協会の業務の適正な運営を図ること。
運営委員会のメンバー
人数:9名以内
構成:事業主・被保険者・学識経験者の3者から各同人数で構成。
任命:厚生労働大臣が任命します。
運営委員会の議を経ること
次のような重大な事項については、理事長はあらかじめ運営委員会の議を経なければいけません。
- 事業計画。
- 予算と決算。
- 重要な財産の処分。
- 重大な債務の負担。
評議会は支部に設置
評議会:全国健康保険協会の支部に設置されます。
評議会の目的
- 都道府県ごとの実情に応じた業務の適正な運営に資すること。
評議会のメンバー
構成:事業主・被保険者・学識経験者から支部長が委嘱。
支部における業務の実施については評議会の意見を聴くものとされています。
以上、今回は全国健康保険協会の組織についてご紹介しました。