健康保険の高額療養費は、同一の月に被保険者や被扶養者が支払った一部負担金等の自己負担額が著しく高額であるときに、一定の自己負担限度額を超えた分が高額療養費として支給されます。
高額療養費は被保険者や被扶養者が次の給付を受けた際に支払った一部負担金等が著しく高額であるときに支給されます。
また、食事療養や生活療養に要した費用は、高額療養費の対象にはなりません。
高額療養費の支給は原則として、一旦一部負担金等を支払った後に、保険者に高額療養費の申請をすることで、現金給付されます。つまり後払いが原則です。
しかし、高額療養費には療養の給付のように現物給付する方法もあります。
その方法とは、事前に「限度額適用認定証」を保険医療機関等に提出することで、窓口での支払いが自己負担限度額のみで良くなります。
「限度額適用認定証」は保険者に申請することで交付されるので、事前に入院や手術をすることがわかっている場合には準備しておくといいでしょう。
高額療養費制度によって医療費の支払いはかなり軽減されます。自分が高額医療を必要とした時に自己負担がどのくらいなのかを知っておくと民間の生命保険等に加入する際に本当に必要な保障内容を選択することができるでしょう。