なぜ働きながら資格を取る方法を紹介するのか?
プロフィールにも記載したように、私は社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランニング技能士3級、日商簿記2級の資格を取得しています(社会保険労務士と行政書士は試験に合格しているだけで登録はしていません)。
これらの資格はすべて社会人になってから取得したものです。つまり仕事と勉強の両立をした上で取得したということです。
また、そのほとんどを学校などには通わずに独学で取得しました。ほとんどと書いたのは社会保険労務士だけは最初の2年間だけ、通信教育を利用したからです。
さて、資格の取得には人それぞれに取り組み始める理由があると思います。起業するため、会社から取得するように言われたから、転職するため等々、いろいろあると思います。
私の場合、その理由はあまり自慢できるものではありませんでした。
ここから少しだけ私の昔話にお付き合い下さい。
社会人としてスタートを切った私が最初に担当した仕事は営業職でした。勤務地は大阪でした。もともと内向的な性格だった私が営業職、しかも商人の町大阪でやっていくのはかなり厳しいことでした。また、研修が終わって私が営業に出始めた時期にリーマンショックが起こり、なかなか売り上げも上がらない。そんな日々が続きました。
職場の先輩や上司、協力会社の人たちはいい人ばかりだったのですが、なかなか結果がでない。売り上げがあがった時でも達成感が感じられないといった感じでした。
誤解の無いように記しますがこれはあくまでも私の性格と職種が合っていなかっただけです。営業職や勤務地に問題があったわけではありません。
当時の私は仕事上、上手くいかないことを全て職種と勤務地のせいにして自分を省みることはありませんでした。何かあっても、「本当はもっとできるのに、自分には向いていない営業職をやらされているからいけないんだ」というように考えて逃げていました。
しかし、それではいけないと気がつきました。「周りの環境をいいわけにして逃げるのはやめよう。それなら自分が得意であろう職種にかわれるように資格を取ろう。」と思ったのです。
少しカッコよく書きましたが、要は営業職が嫌で内勤に移りたかったということです。
そこから、私の人生が変わり始めました。
社会保険労務士試験合格に約9年
私が最初に勉強を始めた資格は社会保険労務士でした。全ては内勤に異動するためです(笑い)。
しかし働きながらの勉強は試行錯誤の連続でした。結局、社会保険労務士試験の合格には8年8ヵ月かかりました(ちなみに行政書士と日商簿記2級は社会保険労務士試験の勉強の合間に合格しています)。社会保険労務士試験は9回目の挑戦で合格しました(ということは8回不合格通知をもらっているということです)。
ここまで読んで、「この人の勉強法で大丈夫なのか?」と思った人も多いと思います。私もそう思います(笑い)。いくらまったくの素人の状態から勉強を開始したとはいえ、8年8ヵ月は時間がかかりすぎです。
ただ、その内訳を言えば少し読んでみようかなと思ってもらえると思います。実は最初の5年間くらいはいろいろな勉強の仕方を試行錯誤していました。
テキストに書いてある知識を頭にいれる効率的な方法がわからず、勉強が遅々として進まない中、時間はあっという間に過ぎていきました。その間にいろいろな勉強方法や考え方を学んでいきました。
そして、やっと自分にあった勉強法を発見することができ合格につながりました。ここで紹介する勉強方法がすべての人の役に立つかはわかりませんが、もし私のこうした経験が誰かの役に立つならばとてもうれしいです。
私が経験した勉強法の探求に費やした5年間をこの記事を見ている人がスキップできるのであればそれはきっと皆さんの成長、ひいてはこの国の成長の助けになると思います。
資格を必ず取得できる唯一の方法
さて、最後に私の経験から言える資格を必ず取得できる唯一の方法をご紹介します。
それは、「合格するまで諦めないこと」です。何だか単純すぎるし、精神論っぽい感じを受けたかも知れませんがある意味で単純だからこそ真理なのです。
私は社会保険労務士試験に9回挑戦して合格しました。ということは8回は不合格通知をもらっているということです。
この8回のうちのどこかで諦めていたなら、私が社会保険労務士試験に合格することもなかったし、今の私の生活も違ったものになっていたでしょう。
また、何度も挫折を経験しながらも目標を諦めずに続けるということはかなり大変なことだと思います(もちろん挫折を経験せずに1回で合格できればそれに越したことはありませんが)。
私も8回の不合格のうち最後の3回は選択式問題の1科目だけ1点が足りずに涙を飲みました。「こんなことが3年も続くのか」と自分でも呆れていたくらいです。
しかしそれも今となっては笑い話です。このことを笑って話せるのは諦めずに続けて最後に合格したからなのです。
さて、次回以降は働きながら資格を取るための具体的な勉強方法をご紹介します。それが皆様のお役に立って多くの人が自分にあったフィールドで活躍できることを祈っています。
次回は「いかにして勉強に集中するか」です。ぜひご覧ください。